6ゆっくり、じっくりと育ち合っていくために 社会状況や地域環境などの変化に伴い、子どもの育つ環境が、以前と比べて変わってきたと捉えています。 そこで桐朋幼稚園は、子どもたちが自分の人生の主人公として生きていくために必要な遊びの経験、時間、場所を保障すべく、2018年度より2年保育から3年保育へ移行することにしました。 ゆったりとした時間、豊かな自然の中で、心身を使って「やりたい」をたっぷりと堪能してほしいと思います。 そして、学年の人数をこれまでより少なくすることで、友だちとのかかわりがより密になると考えました。気持ちが通い合う、ぶつかり合うといったさまざまな体験をし、人とつながり合う喜びを感じてほしいと思います。 また、同学年だけでなく、異学年の子どもたちとの出会いや交流が、より豊かな育ちを促すことを大事にします。「ぼくもあのお兄さんみたいになりたい」と憧れたり、「一緒にやってあげるね」と思いやるなど、互いに育ち合ってほしいと願っています。 子どもたちが、生きるために必要な根っこをゆっくりと育んでいくことを、おうちの方、そして保育者が支え、みんなで育ち合っていきたいと考えます。
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